SEOキーワード選定のコツとは?対策キーワードの選び方や3つの注意点を解説!
数あるSEOの施策の中でも重要なのがキーワード選定です。
自社に最適なキーワードが選定できていなければ、記事作成の目的であるコンバージョンにはつながりません。例え検索ボリュームの大きなキーワードで上位に表示されたとしても、自社のターゲットとズレていれば、売上アップにつなげることは難しいでしょう。
SEOで着実に売上をアップさせていくには、事前のキーワード選定が鍵を握っています。
この記事では、自社に合ったSEOキーワードの選定方法や、売上アップにつながるキーワードの選び方について解説します。
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目次
SEOキーワードとは
SEOキーワードとは、検索エンジンで上位表示を目指すキーワードのことを言います。
例えば、動画編集に関するメディアを運営している場合「動画編集 ソフト おすすめ」といったキーワードが考えられるでしょう。動画編集に興味があるターゲットを集客するためには、関連性の高いキーワードを設定し、記事を作成することで効率的に集客できます。
このようにターゲットとなるユーザーが検索するであろうキーワードのことをSEOキーワードと呼びます。
SEOキーワード:検索ボリュームとクエリの特徴
ここでは、SEOキーワードを選定するうえで理解すべき、検索ボリュームとクエリの特徴について見ていきましょう。
検索ボリュームによる3つの分類
SEOキーワードは検索ボリュームによって大きく3つに分類できます。
ビッグキーワード
ビッグキーワードは、Googleの月間検索ボリュームが1万を超えるキーワードです。
Googleで検索されることが多いため、関連するたくさんの企業や個人ブロガーなどが上位獲得を狙っています。競争率が高いキーワードなので、検索1位を獲得するのはもちろん、キープする難易度も高いです。
ビッグキーワードの特徴は、単体のキーワードで抽象度が高い点にあります。
- 動画編集(月間検索数:74,000)
- 動画編集アプリ(月間検索数:74,000)
- 動画編集ソフト(月間検索数:40,500)
上記のような単体のキーワードがビッグキーワードです
抽象度が高いため、検索ボリュームは多いものの、コンバージョンにはつながらないキーワードもあります。認知度を高めたり、権威性をアピールするなどの用途に使われることが多いです。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、月間検索ボリュームが数千〜1万未満のキーワードです。
- 動画編集 無料(月間検索数:9,900)
- 動画編集 ipad(月間検索数:8,100)
- 動画編集 求人(月間検索数:4,400)
上記のように2つ以上のキーワードが組み合わさっていることが多いです。
ビッグキーワードと比較して競合性は少ないものの、具体性とほどよい検索回数があります。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが数百〜1,000回ほどのキーワードです。
- 動画編集 簡単 アプリ(月間検索数:1,000)
- 動画編集 未経験 求人(月間検索数:880)
- 動画編集 やり方 スマホ(月間検索数:880)
上記のように月間検索数は少ないキーワードになります。
ユーザーの悩みが具体的なものが多いため、コンバージョンしやすいキーワードが多いです。また、競合性が低いため、開設したばかりのWebサイトでも、検索上位を狙える可能性があります。
クエリ別のキーワードの特徴
まずクエリとは語句や言葉などの意味があり、SEOキーワードでいうと「検索する目的」といったイメージです。
クエリには大きく分けて4つの種類があります。
- Doクエリ:行動を起こしたくて検索する
- Knowクエリ:意味や仕組みを理解したくて検索する
- Goクエリ:特定のお店にアクセスするときに検索する
- Buyクエリ:購入したいものがあるときに検索する
例えば「〇〇 申込み」や「〇〇 見積もり」などはDoクエリに分類できます。
「〇〇とは」や「〇〇 仕組み」などのキーワードはKnowクエリに分類できるでしょう。
このようにクエリの種類や特徴を理解しておくことで、自社にとって最適なキーワードを選定しやすくなるのです。
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SEOキーワードを選定する前にすべき戦略設計
SEOキーワードを選定するまえにすべき戦略設計について見ていきましょう。
コンテンツの目的を明確化する
はじめにSEOでどのようなキーワードを対策して、どのような成果を上げたいのかを明確にしましょう。
オウンドメディアであれば認知度アップ、企業サイトであれば資料請求や問い合わせ獲得など、自社がSEOで得たい成果をもとに、どのようなコンテンツが必要なのかを明らかにします。
目的を明確にしておけば、自社に合ったキーワードを選定しやすくなるでしょう。
3C分析で自社の強みを見つける
自社の強みを見つけて、競合他社との差別化ポイントを見つけておくことも大切です。
この際は3C分析のフレームワークを活用しましょう。
3C分析とは以下3つの視点から自社に合った戦略を導き出すためのフレームワークです。
- Customer:市場・顧客
- Competitor:競合他社
- Company:自社
多くの企業がSEOを実践する現在では、オリジナリティのないコンテンツを作成しても検索上位に表示されることは難しいです。
自社がどのような強みを持っているのかを把握しておくと、自社にマッチしたキーワードを選定しやすくなります。事前に3C分析を行って、SEOで自社が取るべきポジションを明確にしておきましょう。
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SEO対策キーワードを選定するコツ:6ステップで解説
ここではSEOキーワードの具体的な選定方法について紹介します。
網羅的に目的達成につながるようなキーワードを洗い出して整理できるようになるので、ぜひ実践してみてください。
軸となるキーワードを決める
はじめにWebサイトの軸となるメインキーワードを決定します。
例えば、動画編集に関するメディアを運営している場合「動画編集」というキーワードを設定できるでしょう。
メインキーワードは複数のキーワードからなるものではなく、単体のキーワード(単ワード)を1つ選定するのがポイントです。
キーワードプランナーで関連キーワードを洗い出す
「出典:Googleキーワードプランナー」
軸となるキーワードが決まったら、関連キーワードを洗い出していきます。
関連キーワードを洗い出すには、Googleが提供している無料ツールのキーワードプランナーを使うのがおすすめです。入力したキーワードに関連するキーワードを抽出できるツールになります。
キーワードプランナーを使うと、メインキーワードが含まれていないものの、関連性が高いサジェストキーワードを洗い出すことも可能です。
例えばメインキーワードが「動画編集」の場合「MP4 編集」という関連キーワードが見つかりました。動画編集というメインキーワードが含まれていないものの、関連性が高いサジェストキーワードになります。
ただし、このようなサジェストキーワードをキーワードプランナーのみですべて抽出できるわけではありません。
次に紹介する方法も合わせて実行することで、サジェストキーワードの抜け漏れを防ぐようにしましょう。
サジェストキーワードを洗い出す
「出典:ラッコキーワード」
サジェストキーワードを抽出する工程です。
サジェストキーワードとは、Googleの検索窓にキーワードを入力したときに表示される関連性の高いキーワード候補になります。サジェストキーワードを抽出するには、ラッコキーワードやUbersuggestなどのツールを活用するのがおすすめです。
キーワードプランナーでは発見できなかったサジェストキーワードを抽出できるようになります。
Ahrefsで競合キーワードを洗い出す
Ahrefs(エイチレフス)は、競合他社を分析できるツールです。
有料のツールですが、競合他社がどのようなキーワードで上位を獲得しているかや、どのようなサイトから外部リンクを獲得しているかなどがわかります。
Ahrefsで自社サイトと競合しているサイトを調べると、競合サイトがどのようなキーワードで流入しているかを分析できます。競合キーワードを洗い出すことで、キーワードプランナーやサジェストキーワードでは発見できなかったお宝キーワードを見つけられる可能性があるのです。
競合性が低く、検索ボリュームがあるようなキーワードを発見できることもあるので、必須で実行した方がよいでしょう。
キーワードのグルーピングを行う
キーワードの抽出が完了したら、検索意図が似ているキーワードを1つのグループにまとめる作業を行います。
例えば「YouTube 動画編集」と「YouTube 編集」というキーワードは、ユーザーが知りたい内容がとても似ていると考えられます。このような検索意図が近い、もしくは同じようなキーワードを1つのグループにしていく流れです。
グルーピングしたキーワード群で1つの記事を作成していきます。
これは検索意図が似ている記事を複数作成しないようにするためです。検索意図が被っている記事を複数作ってしまうと、Googleから悪い評価を受ける原因になってしまうので気をつけてください。
キーワードのグルーピング方法は2種類あります。
①手動で行う
各キーワードを実際にGoogle検索して、検索上位に表示される記事をチェックします。検索結果が似ている場合、グルーピングすべきと判断できるでしょう。
②グルーピングツールを使う
検索結果がどのくらい一致しているのかというロジックを基に、キーワードをグルーピングしてくれるツールを活用する方法です。
ただし、初心者の場合は手動で確認していくことをおすすめします。各キーワードの特徴や検索結果の傾向などを見ていくと勉強になるからです。
正しいグルーピングを行うには、実際にGoogle検索して検索結果を確認するのがベストです。異なるキーワードで検索した際、検索上位に表示される記事が似ているなら、グルーピングして問題ありません。異なる検索結果になった場合は、グルーピングしないようにして、検索意図別にキーワードを分類しておきましょう。
キーワードの優先度付けを行う
最後は「どのキーワードから対策していくのか」を決める工程です。
キーワードに優先順位をつけるポイントは3つあります。
①コンバージョンまでの距離
どれくらいコンバージョンに近いキーワードなのかで判断する方法です。
「動画編集 依頼」と「動画編集 とは」というキーワードであれば、「動画編集 依頼」というキーワードの方がコンバージョンしやすいと判断できるので、こちらを優先して対策していきます。
キーワードが持つ意味を確かめながら、自社の目的を果たすために優先すべきキーワードをリストアップしていきましょう。
②Google検索エンジン上での検索ボリューム
キーワードが月間でどのくらい検索されているかで判断していく方法です。
コンバージョンに近くて検索ボリュームが多ければ、その分自社にとって売上アップのチャンスになると判断できます。
③競合性
キーワードの競合性がどのくらい高いのかを確認する方法です。
競合性が低くてコンバージョンまでの距離が近いもので、なおかつ検索ボリュームがあるキーワードから対策していくことで、なるべく早くSEOの成果が見込めます。
SEOの最大の目的はコンバージョンなので、自社にとってコンバージョンにつながるようなキーワード選定を行うことが大切です。
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SEO対策キーワード選定のよくある失敗例
ここではSEOキーワードの選定でよくある失敗例について見ていきましょう。
キーワードの抜け漏れがある
SEOキーワード選定でよくある失敗例として、自社にとって価値の高いキーワードを見落としてしまっているケースがあります。
例えば、動画マーケティングの会社が「YouTube 構築 料金」というキーワードが市場にあるにもかかわらず、見落としてしまった場合、その分SEO経由の売上が減る(機会損失)になってしまうでしょう。
見落としたキーワードが多いほどコンバージョンも下がってしまうため、キーワード選定を行う際は、網羅的に漏れなく洗い出すことが非常に重要です。
目的と乖離したキーワードばかり対策している
やみくもに検索ボリュームが多いキーワードばかり対策しているケースもあります。
どんなに検索ボリュームが多いからといって、そのキーワードが自社の売上アップにつながるとは限りません。
例えば、法人向けのYouTubeチャンネル構築を提供する会社が「YouTube 個人」や「YouTuberになる」など、明らかに個人向けで法人が調べないキーワードで対策をしても意味がないでしょう。
目的と乖離したキーワードを選定してしまうと、費用対効果が下がってしまうので、自社の目的に合ったキーワードに厳選していくことが大切です。
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SEOキーワードに関する注意点
SEOキーワードに関する注意点は以下の通りです。
検索意図が遠い複数のキーワードを1つの記事に入れ込まない
記事を作成する際、検索意図が遠いキーワードを入れ込みすぎるのはよくありません。
検索ニーズを網羅した記事を作ることは大事ですが、メインのキーワードからかけ離れた関連性の低いキーワードを入れるのは逆効果になる可能性があるので注意してください。
検索エンジンに表示されるサジェストキーワードや、事前にグルーピングした検索ニーズが似ているキーワードは、記事に盛り込んで問題ありません。あくまでも関連性の高いキーワードの中で網羅性を持たせることが大切です。
記事内にキーワードを入れすぎない
SEOを意識しすぎるあまり、むやみにキーワードを詰め込んだ記事を作成するとGoogleから悪い評価を受ける可能性があります。
一昔前のSEOではキーワードをできるだけ多く入れることが大事とされていましたが、アルゴリズムが進化した現在では、キーワードの数が重視されているわけではありません。あくまでも検索ニーズにマッチした記事で、自然にキーワードを入れるようにしましょう。
公開後は定期チェックとリライトを欠かさない
記事を公開した後は、定期的に順位をチェックして適宜リライトを行うようにしましょう。
順位チェックツールやサーチコンソールなどで、どのようなキーワードから流入があるかを確認し、メンテナンスを行うことが大切です。
- メインのキーワードで上位が獲得できているか
- 意図したわけではないものの流入を獲得できているキーワードがないか
- 競合記事に含まれている関連性の高いキーワードはないか
上記のような要素を分析して、自社の記事に反映していきましょう。
定期的にリライトすることで記事の鮮度を保ち、検索エンジンと読者の双方に価値のある情報を提供できるようになります。
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SEOキーワード選定・分析に活用できる便利ツール
SEOキーワード選定や分析に活用できる便利なツールについて見ていきましょう。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、検索ボリュームや競合性を調査し、新しいキーワードのアイデアを見つけるのに役立つツールです。
前述した通り、メインキーワードの関連キーワードやサジェストキーワードなどを発見できます。SEOだけでなく、広告のキーワード選定にも活用できるツールです。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、日本語のSEOに特化したキーワードツールです。
ユーザーの検索意図に基づいた関連キーワードの提案や、検索順位の確認ができるため、コンテンツの最適化に効果的です。サジェストキーワードや共起語などを抽出して、記事作成に役立てることができます。
Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワードの検索ボリューム、SEO難易度、関連キーワードなどを提供するツールです。
Webサイトのドメインパワーを評価する機能も備わっており、広い視点でSEOを分析できます。管理画面が見やすいので、初心者から上級者まで利用者の多いツールです。
Ahrefs
Ahrefsは、特に競合がどのようなキーワードで流入を獲得しているかを調査するのに効果的なツールです。
また、被リンクの質と量を詳細に分析できるため、自社のリンクビルディングに役立つでしょう。Webサイトの健全性をチェックしたり、競合サイトをベンチマークして分析する機能も備わっています。
Googleトレンド
Googleトレンドは、特定のキーワードの検索トレンドを期間や地域に応じて分析できるツールです。
季節性や最新のトレンドに敏感なキーワードを把握することで、タイムリーな記事作成が可能になります。トレンドに上がっているキーワードをいち早く把握して記事化することで、短期的なアクセスアップを目指すことも可能です。
また、関連トピックやクエリの洞察も得られるため、マーケティング戦略の洗練に役立ちます。
まとめ
この記事では、SEOのキーワード選定方法について解説してきました。
キーワード選定といっても、各キーワードの検索ボリュームやクエリの種類などの違いによって、自社の売上アップにつながるキーワードは変わってきます。また、複数の記事で検索上位を獲得するには、コンバージョンにつながらないものの、検索ニーズを満たすために作成すべきキーワードもあるでしょう。
価値のあるWebサイトで、なおかつ競合と差別化するには、キーワードの特徴を調べたうえで優先度をつけて戦略的に記事を投下していくことが大切です。
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この記事の監修者
舟崎友貴
SEOコンサルタント
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監修者のプロフィール
SEO対策会社の株式会社メディアグロース代表取締役
慶応義塾大学卒業後、コンサルティングファーム等を経て独立。メディア事業を行う法人を株式譲渡後に、株式会社メディアグロースを創業。
中小〜上場企業まで幅広いSEO対策支援、自社メディアの運用経験あり。
保有資格
なし
監修者の身元