SEOに有効なタイトルタグはどう付ける?ページのタイトルタグが重要な理由と設定する際のコツも解説!
SEOコンテンツの作成に関して、タイトルタグはユーザーのクリック率やクエリごとの検索順位も変わってくる重要な要素です。
ユーザーにとって魅力的かつ記事の内容がわかるようなタイトルであれば、記事を読み進めるキッカケになるでしょう。反対にどこにでもあるようなタイトルをつけてしまうと、ユーザーが素通りしてしまう原因になります。
また、正しいタイトルタグを設定することで、対策キーワードの検索順位が上昇する可能性があります。
この記事では、SEOの観点からタイトルタグの正しい書き方を紹介します。
SEO歴10年以上のプロが、クリック率を高めるタイトルタグの設定方法を解説するので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
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目次
SEO対策に不可欠なタイトル(title)タグとは
タイトル(title)タグとは、Webサイトのページのタイトルを表すHTMLタグのことです。
<title>タイトルのテキスト</title>
上記のような表記で記述されるもので、ここで設定したタイトルが検索エンジンの検索結果に表示される仕組みになっています。タイトルタグは、検索エンジンの順位やクリック率に影響するため極めて重要度の高いタグと言えるでしょう。
ちなみに混同しがちなタグとして「h1」があります。
h1タグはタイトルを表す「見出しタグ」のため、タイトルを明確に表すタイトルタグとは異なる特性を持っているのが特徴です。
h1タグを設定するだけではSEOとしては不十分なので、タイトルタグもしっかり設定することが大切になります。
SEOでページタイトル(title)タグが重要な理由
タイトルタグは検索エンジンで検索したユーザーが、はじめて目にするポイントであり、クリックしてページを表示しようかどうかを決める重要な要素です。
そのため、ユーザーに対して求めている情報が含まれているのかを明確に伝えるタイトルを設定する必要があります。
また、タイトルタグは検索エンジンに正しい情報を伝える点でも大切な要素です。
対策したいキーワードがしっかり含まれているタイトルは、検索エンジンが評価する基準になり、検索順位を左右する1つのポイントになります。検索画面からのクリック率(CTR)は、検索順位に影響する可能性があるため、適切なタイトルタグの設定は重要度が高いと言えるでしょう。
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SEOタイトル(title)タグを作成するコツ:初期編
ここからは、実際にSEOタイトルタグの設定方法について見ていきましょう。
①SEO対策キーワードをできるだけ完全に一致させて含める
まずタイトルタグを設定する際は、対策キーワードをできるだけ完全に一致させて含めることが重要です。
例えば「予備校 安い」というキーワードで上位を狙いたい記事を作るとした際のOK例とNG例を見てみましょう。
- OK例:予備校で安いのはどこ?おすすめ5選
- NG例:予備校で安くておすすめなのは?おすすめ5選
OK例は対策キーワードが完全に一致しているのに対し、NG例は「安い」が「安く」に変わってしまっている点に違いがあります。このように対策キーワードを完全に一致させるかどうかで、検索順位が変わるケースがあるのです。
どうしても日本語が不自然になる場合は助詞を入れてもよいですが、できるだけ対策キーワードと完全に一致するような形でタイトルタグに設定することが大切です。
②文字数はできるだけ35文字前後に抑える
2つ目のポイントは、タイトルタグの文字数をできるだけ35文字前後に抑えることです。
長いタイトルタグを設定すると、検索エンジンの検索結果で見切れてしまう可能性があります。対策キーワードがタイトルタグの前半に入っていない場合、検索結果に対策キーワードが表示されないため、SEOで不利になることもあるのです。
シンプルかつ35文字前後で対策キーワードが含まれているタイトルが理想的と言えるでしょう。
③メイン対策キーワードだけではなくて検索意図が近いキーワードを含める
タイトルタグを設定する際は、メイン対策キーワードだけではなくて検索意図が近いキーワードを含めるのもポイントです。
例えば「予備校 料金」と「予備校 値段」は検索意図が近いキーワードと考えられます。両方の検索ボリュームがある程度あった場合「予備校 料金」だけをタイトルに含んで「値段」を含まていないと、検索上位表示される確率が若干下がるケースもあるでしょう。
検索上位に表示される機会損失を防ぐためには、検索意図が近いキーワードもタイトルタグに含めてあげることが大切です。
ちなみに検索意図が近いキーワードかどうかを判断するには、2つのキーワードを実際に検索して、上位に表示されている内容が似ているかどうかで判断できます。
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既存記事のSEOタイトル(title)タグを分析〜改善する方法
次にすでに公開済みの記事タイトルを分析・改善する方法について見ていきましょう。
①順位が上がってきたタイミングでCTR向上のための調整を行なう
記事を公開してから順位が上がってきた際は、さらなるCTR向上のためにタイトルタグを調整すべきタイミングと言えます。
例えば、月間検索ボリュームが1万回のキーワードで、1ページ目に表示されたとします。この際、クリック率が1%から2%に向上すれば、2倍の流入数を獲得できるでしょう。このようなタイミングでタイトルタグを調整することは、SEO的にとても重要になります。
記事のクリック率を高めるためには、最新性や視認性を高めるタイトルタグを設定するのがおすすめです。
- 「〇〇年最新」
- 「〇〇年〇〇月最新」
- 「【〇〇】」や絵文字を使うなど
上記のような対策を講じることで、記事の鮮度や最新性をアピールできます。
シンプルに言えば、検索結果に競合記事と自社の記事が一覧表示されたときに、ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルをつけるのがポイントです。
ちなみに特定のキーワードで記事が1ページ目以下に表示されている場合、そもそもの流入数が少ないのでクリック率向上の要素は気にしなくて問題ありません。この場合、まずはユーザーの検索意図にあったコンテンツになるようにリライトすることが大切です。
あくまでも1ページ目に表示されている記事のCTR向上のための施策になります。
②SearchConsoleを用いてタイトルタグの調整をする
SearchConsoleを活用してタイトルタグの調整を行うことも可能です。
SearchConsoleとは、Googleが提供する分析ツールになります。
- どのページに対してどのキーワードでどのくらいの流入が合ったのか
- 流入はないがキーワード検索でのページの表示回数
上記のような要素を確認できます。
例えば「〇〇 おすすめ 5選」というタイトルがあるとしましょう。
しかし、SearchConsoleを確認した結果「おすすめ」というキーワードよりも、実際にユーザーが検索して記事にたどり着いているキーワードは「〇〇 どこがいい」だったといったケースもあります。
この場合「〇〇 おすすめ 5選」に「どこがいい」というキーワードが含まれていないのは機会損失につながってしまうのです。SearchConsoleの情報をもとに「どこがいい」というキーワードを追加してタイトルを再構成すればSEO上で有利になる可能性があります。
ただし、そもそも流入があるキーワードを削除すると検索順位が落ちる原因になるため、SearchConsoleでしっかりチェックしてから決断するようにしましょう。
③キーワードを外す・削除するケース
記事によっては、特定のキーワードを外したり削除するケースも考えられます。
特定のキーワードでSearchConsoleを確認したところ、A記事とB記事の両方が検索結果に表示されていて、どちらも中途半端な順位といった状況もあるでしょう。このように自社サイト内の複数記事が、1つのキーワードで競合してしまっている状態をカニバリ(カニバリゼーション)と言います。
A記事よりもB記事の方が、特定のキーワードからの流入が少ない場合は、B記事からそのキーワードを外してカニバリを解消してあげることが大切です。
タイトルタグの見直しは、月に1回ほどのペースで行います
特に力を入れているキーワードの場合は、1〜2週間に1回ほどのペースで分析するようにしましょう。
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SEOタイトル(title)タグのクリック率を高める書き方のコツ
ここではSEOタイトルタグのクリック率を高めるコツについて紹介します。
①記事のターゲットを明確にする
タイトルタグを書く際は「誰に向けて書いた記事なのか」を明確にするために、ターゲットを指定したキーワードを入れるのも効果的です。
ターゲットを明確にして、ユーザーが「自分のためにある記事なのかな」と思ってクリックしてくれるように促すのがポイントになります。ただし、あまりに長い文言は読みづらくなるので、短い文言に留めておき、全体で35文字前後に抑えるように心がけましょう。
- 「高校生必見!大学受験に強い予備校ランキング」
- 「社会人向け夜間コースのある予備校」
- 「医学部合格を目指す人のための予備校ガイド」
上記のようなタイトルタグは、誰に向けて書いてあるのかを明確にアピールしたタイトルが望ましいです。
②検索ニーズを盛り込む
SEOタイトルタグは、検索ニーズを盛り込むのもよいでしょう。
検索ニーズを盛り込むことで、悩みを顕在化してクリック率を向上させられる可能性があります。この方法は、特に抽象度の高いキーワードで有効です。
例えば、予備校というキーワードの場合「予備校とは」や「予備校の選び方」などさまざまな検索ニーズが想定されます。そのため、まずは予備校というキーワードで検索結果に表示された競合記事を分析し、検索ニーズを分析してみてください。
競合記事から「授業料」や「合格実績」などのキーワードを抽出して、自社の記事タイトルに反映してあげるとよいでしょう。
③具体的な数字を含める
SEOタイトルタグには、具体的な数字を含めることもクリック率を高めるポイントになります。
- NG例「渋谷でおすすめの予備校特集」
- OK例「渋谷でおすすめの予備校10選」
上記の例のように、定量的な数字を含めておくことで、ユーザーの興味関心を引きやすくなります。
ただし、虚偽や過剰すぎる数字を含めるのはよくありません。「〇〇大学に100%合格する方法」のような表現は、ユーザーの信頼を失う原因になるため、現実的な数値に留めるようにしましょう。
④難易度を表現する
SEOタイトルタグのクリック率を高める方法の1つとして、難易度を表現する方法もあります。
例えば、記事の内容が難しい場合、難易度を示すことでターゲットの興味関心を促進できる可能性があるでしょう。
- 「3分で解決」
- 「コピペでOK」
- 「超簡単」
面倒なイメージのあるような内容の記事の場合、できるだけ簡単に解決できそうな記事がクリックされやすい傾向があります。
初心者でもわかるような内容である点を伝えられるタイトルタグは、クリック率の向上につなげられるでしょう。
⑤不安や恐怖心を煽る
ターゲットの不安や恐怖心などを煽るタイトルタグをつけることで、クリック率を高められる可能性もあります。
- 「まだ〇〇してるの?」
- 「知らなきゃ損」
- 「もはや〇〇ではない」
- 「〇〇のリスク」
上記のような切迫感のある印象を与えることで「この記事を読まなければ!」といった印象を与えることができます。
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SEOタイトル(title)タグを設定する際の注意点
最後にSEOタイトルタグを設定する際の注意点を見ていきましょう。
検索エンジンによってタイトルが自動的に改変されることがある
自社で設定したタイトルタグが、検索エンジンの判断によって自動で改変されることもあります。
明確に「こうしたらタイトルが改変される」という答えはありませんが、主に以下のような理由からタイトルタグが改変される可能性があります。
- タイトルの文字数が長すぎる
- キーワードが繰り返し使われている
- 記事の内容とタイトルが合っていない
また「PCブラウザでは改変されていないものの、スマホでは改変されていた」というケースもあります。
検索エンジンによるタイトルタグの自動改変を防ぐためには、35文字前後で対策キーワードを前半に入れるようにしましょう。
記事の内容と合わないタイトルをつけない
記事の内容とSEOタイトルタグがマッチしていない場合、ユーザーの期待を裏切ることになり、結果的にサイトの信用性を損なうことになりかねません。
正確で誠実なタイトルを設定することは、ユーザーのエンゲージメントと信頼の構築に不可欠です。タイトルを魅力的と感じてページをクリックした際に、記事の内容や質が悪ければストレスを与えてしまうでしょう。
タイトルタグと記事の内容の期待値を一致させることで、ユーザーに適切な価値提供ができるようになります。場合によっては検索エンジンに悪影響を与える可能性もあるため、避けるようにしましょう。
タイトルの中に同じキーワードを何度も過剰に使わない
SEOタイトルタグを設定する際は、同じキーワードを何度も使用しないように注意してください。
同一キーワードを過剰に使用すると、スパムと見なされるリスクがあります。この場合、前述した検索エンジンの判断によって、タイトルタグが自動改変される可能性もあるのです。
タイトルタグを設定する際は、自然で読みやすい文章を心がけて、同じキーワードを何度も使わないようにしましょう。基本的には対策キーワードは、1タイトルで数回までに留めておくことがおすすめです。
タイトルに不要なキーワードを含めない
タイトルタグを設定するときは、不要なキーワードを含めないことも大切です。
対策キーワードと関連性の低いキーワードを含めることは、ユーザーにとって混乱を招くだけでなく、SEOの観点からもマイナスな影響が出る原因になります。
検索エンジンは関連性が高く、具体的なタイトルを評価する傾向があるため、タイトルタグはページの主要なテーマを正確に反映させるようにしましょう。
似たようなタイトルを複数のページで使わない
SEOタイトルタグを設定する際は、似たようなタイトルを複数のページで使わないようにしてください。
異なるページで似たようなタイトルを使っていると、検索エンジンが重複ページがあると判断し、特定のページの検索順位を下げる可能性があるのです。それぞれのページに独自のタイトルタグを設定することで、各ページが検索結果で正しく評価されるようになります。
新規記事や既存記事のタイトルタグを設定する際は、一度自社サイト内でタイトル案を検索し、似たようなタイトルがヒットしないかチェックしてみるとよいでしょう。
まとめ
この記事では、SEOタイトルタグの正しい書き方について紹介しました。
SEOタイトルタグを設定する際は、対策キーワードをできるだけ完全に一致させて、35文字前後に設定しましょう。また、検索意図が近いキーワードを含めることで、検索エンジンに対して適切に記事を評価してもらいやすくなります。
SEOタイトルタグは一度設定して終了ではなく、順位が上がってきたタイミングやSearchConsoleの分析結果をもとに改善していくことも大切です。
ターゲットとなるユーザーに対して、興味関心を引くタイトルタグを設定できれば、記事のクリック率を着実に高めていくことができるでしょう。
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この記事の監修者
舟崎友貴
SEOコンサルタント
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監修者のプロフィール
SEO対策会社の株式会社メディアグロース代表取締役
慶応義塾大学卒業後、コンサルティングファーム等を経て独立。メディア事業を行う法人を株式譲渡後に、株式会社メディアグロースを創業。
中小〜上場企業まで幅広いSEO対策支援、自社メディアの運用経験あり。
保有資格
なし
監修者の身元